お部屋探しをしていると、「敷金ゼロ」「礼金ゼロ」といった言葉を見かけますよね。

初期費用が安くなると聞くと魅力的に感じますが、本当にお得なのでしょうか？

この記事では、「敷金・礼金ゼロ物件」のメリット・デメリット、そして契約前に必ず確認すべき注意点を、2025年の最新不動産市況に合わせて詳しく解説します。

敷金ゼロ・礼金ゼロ物件とは？

まず、「敷金ゼロ」「礼金ゼロ」の意味を簡単におさらいします。

敷金ゼロ物件…退去時の原状回復費用などに充てるための「敷金」が不要の物件

礼金ゼロ物件…大家さんへの謝礼として支払う「礼金」が不要の物件

つまり、通常家賃1～2ヶ月分かかるこの2つの費用がゼロになることで、入居時の初期費用が大幅に安くなるというのが最大の特徴です。

敷金・礼金ゼロ物件のメリット｜初期費用が安い！

1. 初期費用がグッと抑えられる
2. 通常は家賃以外に数十万円かかる初期費用が、「敷金ゼロ」「礼金ゼロ」物件なら大幅に安く済みます。
3. すぐに入居できる
4. 急な転勤や引越しが必要な場合でも、貯金が少なくてもすぐに契約しやすいのがポイントです。
5. キャンペーンでさらにお得な場合も
6. 一部の管理会社では「フリーレント（家賃1ヶ月無料）」など、さらに初期コストを下げるキャンペーンも実施されています。

敷金・礼金ゼロ物件の注意点｜退去費用と原状回復に要注意！

「初期費用が安い！」と飛びつく前に、以下のデメリットやリスクを必ず確認しましょう。

① 退去時の原状回復費用が高額になるケース

敷金がない分、退去時にハウスクリーニング代や原状回復費用を全額請求されることがあります。

特に、「故意・過失による破損」だけでなく「通常使用による汚れ」でも請求されることがあるので注意が必要です。

② 短期解約違約金がある場合も

敷金・礼金ゼロ物件では、「1年未満の解約で家賃1ヶ月分の違約金」という短期解約違約金が設定されていることが多いです。契約期間中の早期退去には要注意です。

※最近はゼロゼロ物件でなくても、短気解約違約金が発生する物件が増えています。

③ 家賃が相場より割高に設定されていることも

初期費用が安い代わりに、毎月の家賃が相場より高めに設定されている場合があります。

結果として、長期入居だと総支払い額が他物件より高くなることも。

④ その他の初期費用や更新料に注意

「敷金・礼金ゼロ」と言っても、「鍵交換費用」「消臭・除菌施工費」「入居サポート費用」など、その他の初期費用が別途必要なケースもあります。

また、更新料が高額に設定されている場合もあるので、契約前にしっかりチェックしましょう。

まとめ｜「敷金ゼロ」「礼金ゼロ」物件はトータルコストで判断を！

「敷金・礼金ゼロ物件」は、短期入居者や初期費用を抑えたい方にとってはとても魅力的。

しかし、「退去費用」「原状回復費用」「短期解約違約金」「更新料」などの総コストをしっかり把握したうえで契約することが大切です。

お部屋探しの際は、物件価格だけでなく、トータルコストで比較するようにしましょう！

疑問がある場合は、必ず不動産会社に細かく質問してくださいね。